劣等生
大学が楽しくないんよ。
友達もちょっとだけ作ったし、高校から一緒の友達もおるけん、それに関しては別に良いんやけどさ。
入学する前はさ、友達作らずにひとりで授業受けに行ってそれなりにちゃんと勉強して、ちゃんと知識と技術身につけようと思っとったんやけど、なんか逆になっちゃったかも。
意外と気の合う友達もできて、今までの友達ともまあまあ楽しくやってる。
逆に授業が結構レベル低くて楽しくない。得られる知識も少ないし技術も上達せんのよね。先生あんま教えてくれんし。作品否定されると悲しくなるけど逆に否定されんかったら改善点分からんくね。
こんだけ学費払っとるのにこれかよみたいな。
受けたい授業被りまくっててめっちゃ妥協したし。
受ける学校間違えたんかね。
それとも大学ってこんなもんなの?
多分やけど、大学が楽しくないやなくて高校が楽しすぎたせいで相対的に大学がつまらんく感じるんやと思う。
高校は私より上手い人が周りにいっぱいおったけん楽しかったんかな。先生が凄い先生だったからかな。
いっつも授業で1番前の席座ってて先生に褒められるようなレポート書いて、いかにも優等生って感じの人がおるんやけど、ちょっと苦手なんよね。
優等生って苦手。
優等生見てると自分の劣等感は倍増するし、なんか幸せそうな顔してるの腹立つし。
でも結局はそんな人が生き残ってくんだよな。
それが世の中なんだから。
社会は私みたいな落ちこぼれよりそういう成績優秀でコミュ力の高い人材を求めてるんだから。